2016年8月30日火曜日

ガーナお国紹介ー会話編

ガーナは、イギリスの植民地だった時代があるから公用語は英語です。
その英語もアフリカ独特の発音(訛り)だったり、現地語絡めの交じり英語(いわゆるピジン・イングリッシュってやつ)だったりで、しょーへいの言う通り、わりと難易度高めです。

でもやっぱりせっかく来たことだし、なんかその土地の言葉が話せるって現地っぽさが出ていいよね。
ということでお昼休み、いつものtasty treatsにて、現地語特訓してもらいました!




そもそも、
ガーナにはアカン・ガ・エベなどたくさんの民族がいて、その各々のに部族特有の言葉があります。

(外務省 ガーナ共和国基礎データhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ghana/data.htmlより、
ちなみにガーナ独立記念日は3/6、僕の誕生日の前日なんだってー覚えて覚えて笑)


ここアクラの辺りで一番使われているのはトゥイー(Twi)語です。


そこでトゥイー教えてよーって話してたら突然隣のおばちゃんが、
「Do you know Nagoya? Watashi Nagoya itta koto arimasu」
とか言い始めてびっくり。

おばちゃん、名古屋に行ったことがあるんだって(今のは日本語だったのね笑)。
名古屋ではドラマおしん(*注)のゆかりの地を訪れて感激したとのこと。

(*おしん:昔のNHKの朝ドラ。田舎の女の子が苦労しながらがんばって生きていく話。アフリカの北の方で特に人気の日本ドラマ(?)で、妹はエジプト行ったときにずっと「おしんおしん」呼ばれてました。長い黒髪の日本人の女の子はそう話しかけられるかもね笑)




ということでそれから1時間くらい
「Ohayou-gozaimasita(おはようございます、のことでしょう)」 is 「まあちぇ」
「ありがとう」 is 「めだゎせー」
みたいな感じでちょっと片言の日本語で一生懸命話してくれるから、こっちも必死になって覚えました!

僕もまだうろ覚えなのですが、幸い日本語と発音が似ていて、ひらがな通りにそれっぽく話せば結構通じます。


とりあえずここでは簡単な挨拶だけ紹介します!
これが話せれば陽気なガーナ人がさらにご機嫌になること間違いなし!


まず会って最初はHelloだよね。「まあーはー」
次はHow are you?ってなるのが「えつぁせぇいん」
それに答えて、I'm fineは「めほいえ」

「ありがとう」は先ほどの通り「めだゎせー」
「また明日」は「おっちぃな」

それからとりあえず肌の色が黒くない人は全員「おぶろにー」(=白人)って声かけられます。外国人全員に対してのことなので気にしないで。




あとは細かいことよくわからないけど、「やーやー」とか言ってればなんとなく会話になります(笑)

ガーナにいらしたときは、指鳴らし握手とともに、ぜひご活用ください!

では!



P.S.
金曜夜は毎週打ち上げ!?
この前はFaustus, Senyo, Bellaで巨大ピザを食べに!

ガーナお国紹介ー地理編

ここに来てあんまりガーナそのものの紹介をしていなかったなと思います。
今更ながらシリーズで簡単にお国紹介していきます!

今回はガーナの地理について。

まずガーナってアフリカのどこよ?

http://www.ghc-ca.com/frm-e-location-maps.html



ここ!西部に位置します。

国旗もシンプルながらかっこいい!
それぞれの色には意味があるみたいで、
赤は独立戦争時に流れた血、黄色はこの国土に眠る鉱物資源、緑は豊かな自然、黒い星はアフリカの自由の象徴なんだって。



そして日本の都道府県じゃないけど、ガーナも10個の行政区に分けられます。


「北」州の上に「上部東・西」州!?
なかなかのネーミングセンスですよね。


いいんだけどね。疑問がぬぐえないのは、なぜ東西南北がわからないのに行政区は東西南北を含むのかっていう。


あっ、ガーナ人、東西南北わからないそうです。
野口研のスーパーエリートMikiたちでもギリギリだからね(数分間本気で考え込んでやっと出てくる)。ほんとに本当みたい。
だから地図読めないし、というか地図なんてほぼ存在しない。行動圏は、どこでどっちに曲がって進むと着くって把握してるから要らないんだって。

おう…

じゃあ知らないところどうするのよ!

人に聞いて、建物とか目印になるものを追っていくんだって。

はーい。もういいよ。任せるわ。


ちなみにこんなんだから、ガーナでの都市伝説に、人に道聞いてそれを描いてもらうと、どんなに曲がった道でも棒二本で表わされて「これをこっちに曲がる、以上。」って感じになるとか。

こういう話アフリカっぽくていいよね^^


ということでこれから日本に4年間留学予定のMikiは、留学中に周りの建物が変わってもおうちに帰れるよう、自宅に大きなタワーでも作っておこうということになりました(笑)準備がんばれMiki!

2016年8月29日月曜日

おがの研究


この前しょーへいが研究テーマ書いてたから、そろそろおがも触れておこうかな。

僕ら二人は東京医科歯科大学の寄生虫病学分野からガーナに派遣されている学生です。「寄生虫」というと気持ち悪いとかちょっと抵抗感を持つ人も多いかもしれません。日本では何十年も前から比べると症例も少なくなってきている中で、今更なぜこんなことを勉強するのかって思うこともあるでしょう(特にテスト前だよね、わかるわかる笑)。

 

でも考えてみてください。

今の1000円札の顔どなたか知っていますよね。そう、この研究所のモデル、野口英世。彼が今から100年も前の1920年代、ここガーナにて研究し命を落としたのが黄熱病です。現在では、すでに原因となる黄熱ウイルスや蚊が媒介するという感染経路などは判明していて、そしてなにより一度打てば生涯有効とされる優秀なワクチンが広く普及している状況です。

じゃあもう今の世の中黄熱で死ぬわけないじゃん、なんて思いませんか。

 

それでは実際何が起こっているのか見てみましょう。

アフリカのアンゴラという国では昨年12月からの半年間で約3000件の疑わしき事例が報告され、うち119人の死者が出ています。ここガーナでも今年に入って3つの州で感染が確認され、死亡例もあるようです。

(WHO “Yellow fever situation report – Angola”

http://www.who.int/emergencies/yellow-fever/situation-reports/29-july-2016/en/)

 

このグローバル化の時代、病気に国境はありません。エボラのように地方の風土病に過ぎなかったものも、何かの拍子に世界中を震撼させることがあるかもしれません。そんなときに、この寄生虫病学が何か役に立つこともあるのでは、と僕は考えています。

 

 

 

すいません、前置きが長くなりましたね…でもどこかで書こうと思っていたことなので、最後までお付き合いしてくれるとうれしいです。

 

 

ではお待たせしました。僕の研究テーマ紹介です!

ここからは写真も交えていくので、気楽にアフリカの村でのフィールドワークを見ていってください!

 

僕は小児の下痢症の原因となるものについて、寄生虫学的な面から探っています。

またまた目を疑うような話ですが、小児の死因のトップ3に下痢症(直接的には下痢が引き起こす脱水症状)があります。下痢で子供が死ぬんですよ、信じられますか?残念ながらまだそういう世界がここにあるのです。


下痢症を引き起こす寄生虫のうち、小児にて重症化しやすい「クリプトスポリジウム」という生物に焦点を当てて、現在Dorgoborneという村に通い続けて住民のみなさんのご協力のもと調査しています。

 

 

ところでアフリカの村というとどういうイメージでしょうか?

 

まずね、誰かが作った道なんて甘いものはない!道は自分で切り開くものだ!

 








はい、このだんだんと村に近づく感じね。

車酔いのひどいおがはもういつもげろげろですよ()

 
 

ということで 村に到着ー!









まずは村長さまにご挨拶、ご説明、ならびに調査許可のお願い。



ご理解、ご協力ありがとうございます!





ということで、いよいよフィールドワーク開始です!

先述のクリプトスポリジウムですが、これは水の中にいる寄生虫なので、普段の生活ではどこのどんな水を使っているのかアンケートしてみました。



ちょっと待って、えっ、まさかの水道あるよ!



今年に入って完成した、ピッカピカの水道!


しかしあくまでここはアフリカ、(ご期待通り!?)この水道、最近調子悪くて一滴も出ないから、もう誰も使わないそう。これじゃあ意味がないよね。
現地のニーズをきちんとくみ取る、そしてメンテナンス等で機能維持を続ける。独りよがりでない、真に必要とされる支援にするために不可欠、でも最も難しいところですね。


じゃあみんなどこの水使ってるの?




この池だって。本当に?



本当でした。わーお…


ということでここの水を10L持って帰り検査しました。

果たしてこの中にクリプトスポリジウムは見つかってしまうのか?

そしてこの結果と小児の健康状態を照らし合わせて、関係性があるのか?




続きはプロセメ発表会にてお楽しみに!




では!
最後に元気いっぱいの村の小学校の子供たちとともに









2016年8月27日土曜日

Chale Wote Art Festival



しょーへいがフィールドワークに行ってしまい一人取り残されたおがです()

ということでさみしくて研究室でかまってかまってアピールしてたら、わが心の友FaustusChale Wote Art Festivalに誘ってくれました!!!
 
 
ガーナ大学から車で30分くらい、大渋滞に巻き込まれながらもなんとか到着!
入口で記念に!
 
 
日本で言うところの夏フェス的なノリでしょうか?
 
 
こういう大行列の先へ進むと…
 

 
 
アートあり、音楽あり、仮装行列あり、お土産物屋さんあり!
 
ショッピング好きのおがには至福の時でしたが、楽しかった連発しても仕方がないので写真から感じ取ってください()


 
ではどうぞ!





 
 
大道芸、やっぱりアフリカ人の身体能力ハンパないっす!
 
 
 
 
(このカメラ目線のあやしいおじさんにお金要求されかけたのでしっかり断って先に進みました。やっぱりここはアフリカ、どんなときも頭の隅っこには警戒感をお忘れなく!)
 








 
 
 
アフリカ基準、 サイズが基本大きすぎるんだよな(笑)
 
 
 
そうか、これがサイズ基準なんだよな!?まじかー…
 
 
 
 
この行列を追ってみると…
 
 
 
 これは子供の夢を奪うやつ、見ちゃいけなかったやつ(笑)
 
 
 
 
 
 
 
まだまだたくさん画像があるのですが、キリがないのでこの辺りで!
最後に心の友との2ショットで閉めておきます。
Fastusほんとにありがとう!
 
 

2016年8月19日金曜日

研究



こんにちは、しょーへいです。
更新をサボっていて、すみませんでした。

とりあえず近況を書いてみようと思ったのですが、上手く書けない。。。
日々がつまらないのではなく、自分の文章力がなさすぎて面白くない。
(中高時代に数学だけでなくもっと国語を真面目に勉強すべきでした。)

というわけで、読む人にとっては面白くないかもしれませんが、僕やっている研究について紹介します。読むに耐えない方は、最後のおまけの写真だけ見てってください。

僕の研究は、一言でいうと蚊の生息分布調査です。

昆虫衛生写真館 ネッタイシマカ http://www0.nih.go.jp/niid/entomology/pictures/aegypti/page_thumb4.html

蚊には色々な種類がいて、それぞれ違った特性、危険性があります。
ハマダラカがマラリアを媒介したり、ネッタイシマカやヒトスジシマカがデング熱、ジカ熱、黄熱病を媒介したり、と言った感じです。
これらの病気はどれも大事ですが、ウイルスがどうやって維持されているか、媒介する蚊がどういう行動を取るのか、どれだけの蚊がウイルスを持っているのか、などといった情報はまだまだ分かっていないことが多いのです。
これらの情報について調べることは大事で、目に見えやすいですが、これはすべて蚊がどこにどれだけいるのか、という情報ありきでの話です。
ここでこの「蚊の分布」を調べるのが僕のこのプロジェクトでの役割です。

流れとしては、幼虫捕まえる→個別に育てる→羽化させる→顕微鏡で同定、という感じです。単純です。
でもこれを何百匹もやるのでなかなか大変です。
ピペットマンを用い、高度な機械を使って実験を繰り返すというわけではなく、ひたすら顕微鏡での作業です。なかなかの鍛錬です。

今のところアクラ市内で16か所ほどまわって集めて来て、いっぱい標本になっています。


今は都市部のものしかないですが、地方のものも集めます。
ガーナの北の方では特に情報が整備されていないので、これから行っていっぱい集めてきます。

そのフィールドワークに明日から2週間ほど行ってきます!
新しい土地の中でさらに未知の土地に行くので、少し怖いですが気を付けて行ってきます。
帰ってきたら、フィールドワークの中で起こった物事を、僕の文章力でできる限り面白く書きたいです。

おまけ
その1 ガーナの子どもと自分。
 
3歳ですが、九九が言えました。かわいい。

その2 ある日の昼食
 
定番:ジョロフライス&チキン。やっぱり美味しい。

その3 タイヤ
 
ここから幼虫を取ります。

その4 ぱっと見おしゃれに見える(と僕は思っている)ボウフラの写真。
 


以上です。
ガーナ服が届いたので、そのうちそれを着ている写真あげます。