2016年9月9日金曜日

北の果てまで行って見たものは



しょーへいです。
連投失礼します。
今回は僕がフィールドワークへ行ってきて考えたことを書くことにします。
文字しかなくて、楽しくないかもしれないなので、興味ない人はスルーしてください。
あと、少し赤裸々に書いたので、ちょっと恥ずかしいです。


前の記事でも書いた通り、僕はガーナの田舎を転々としながら、蚊の採集をしていました。
総移動距離2000km。ガーナの北の果てまでたどり着きました。

そしてそこで僕が見たものは、お互いに力を合わせて、たくましく豊かに生きている人々の姿でした。
電気は不安定、車も家もぼろい、道も悪い、水も毎日汲みに行かなきゃいけない、という不便さは確かにあるけども、それすらも含めてそれが人々の生活なのだと思いました。

僕は以前から、発展途上国の支援に興味を持っていましたが、ガーナでこんなに豊かに生きている人々を目の当たりにして、そこに対して何かしてあげようという考えに違和感を覚えました。

本当にガーナは豊かな国なのです。
どこにでも緑があり、水もあり、農業も盛ん。
肉もあれば魚もある。
(野菜の摂取量はやや少なめだけど、美味しい料理がいっぱいあるから大丈夫。笑)
こういった資源をみんなでシェアするために、人々はマーケットを営んでいるのです。決して人から金を吸い上げるための場所ではありません。

日本は豊かになりすぎて、金と物がなければ生きていけなくなってしまっています。
でも、ガーナの人はお金が無いなら無いなりに、必要な物を作って生きています。



また調査の際には、自分たちのことを歓迎してくれるコミュニティもあれば、そうでないコミュニティもありました。
現地の人の家を訪ね、容器の水の中に蚊の幼虫がいないか探しているとき、とある女性に、

「何をしているの!変な薬品か何か入れて、この水が使えなくなったらどうするの!」

と言われたことがありました。仕方ないとは思うものの残念な気持ちにもなりました。

その一方で、別の家を訪ねて調査を終えた時に、ご協力ありがとうございました、の意味を込めて「Thank you」と言った時に、

No…  Thank YOU!」
と言われたのです。

この言葉を言われた時にはとてもほっとしましたし、同時に嬉しくもなりました。
そして直に、現地の人の温かさにも触れることができて本当に良かったと思います。



2000kmもの道のりを移動しながら色々なことに思いを巡らせたのですが、とてもここに書き切れませんし、それほどまだ僕の中でも考えがまとまっていません。

ただ、医師として自分は一体何ができるのだろうか、何がしたいのだろうかと考えました。
僕がもともと目指していた、あってなかったような医師像は、本当に正しいのかな、とか。
僕の考えはパターナリズムになってしまってはいないかな、とか。

とりあえず、自分のためだけに生きるのは嫌だし、自分だけ幸せになるのも嫌だと考えて、人のために生きたいと思うようになったのを、思い出しました。でもそれと同時に、その先に何をすればいいのかがわからなくなってしまった気もします。

でも、もし近い将来に医師としてやりたいことに気がつけた時に、行動を実際に起こせるようになりたい。そしてそのためには、頑張って勉強して、本も読んで、知識と経験と徳だけは身につけておかなきゃという考えに至りました。

と、こんな感じで頭が堂々巡りしている間に、アクラに帰ってきました。
僕は本当にたまたま恵まれて、このような機会が与えられました。
そして、こんなにも自分自身を振り返る時間を出来て良かったと思います。

なんか最後の振り返りみたいな雰囲気が出てしまいましたが、実はまだまだ3週間以上残っています。
もっとエンジョイして、面白い記事をかけるように精進します。笑

2 件のコメント:

  1. 自分もガーナで、同じようなことを考えて、一緒に行った仲間と語り合ったなぁということを思い出しました。是非帰ったら話を聞かせて!

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  2. カガヤさん!
    コメントありがとうございます!
    いざ来てみると、日本では見えなかったものが見えてきて、とても勉強になります。
    是非こちらこそよろしくお願いします!

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